23歳ダンサー、未経験からデザイナーに【前編】
デザイナーに転職。専門学校へ通うことに
突然の報告ですが、3月ごろから約1ヶ月間ほど転職活動を経て
営業からデザイナーにキャリアチェンジをしました。
また4月からデジタルハリウッド大学 本科UI/UXD専攻に1年間通うことになりました。
今回、そこまでに至った過程と現在やっていること、
今後の目標を中心に【前編】【後編】に分けて書いていこうと思います。
ワクワクしている自分の心境を表現してみた
なぜデザイナーに?
主に以下3つの理由からでした。
1、仕事での原体験から
2、専門性を身につけたかったから
3、自分のやりたいことを実現できるイメージができたから
順に説明していこうと思います。
1、仕事での原体験から
前職は株式会社スペイシーという貸し会議室やレンタルスペースの予約サイトを運営している従業員10名ほどのスタートアップで約1年ほど営業として働かせて頂いていました。
メイン業務は主に
・新規掲載ユーザー獲得営業
・既存掲載ユーザーフォロー兼コンサル
を行なっていて、特に後者においての自身の体験からというのが大きかったです。
具体的にどんなことをやっていたかというと、
会員登録はしているけど、まだスペースの公開が完了できていない(ブログに例えると、ブログつくったけどまだ記事が下書き保存の状態みたいな)という掲載ユーザーに対してスペースの登録を完了させてくれるように促す。
またはその場で解決できるようなことであれば相談にのり、貸し会議室投資として運営しているユーザーであれば料金の提案や売上UPのアドバイス等も行う。
ということをひたすらadminから手作業で調べては電話するというアナログなことをやっていました。
その業務を行う中でユーザーにヒアリングを重ねていくうちに、
「ユーザー目線でサービスが設計されていない」
という課題に気がつきました。
そこでこれをUI/UXを改善していくことで解決していきたいなと思い、実際に他の類似サービス(Airbnb,スペースマーケット,インスタベース)をリサーチするなどし、提案書にまとめて開発に提案するなどしていきましたが、当時は優先順位や開発リソースの問題でなかなか思うように改善スピードが上がらずに実行までには至りませんでした。
※現在はかなり改善されてきていると思います。
これを自分で実際に改善していくことで、ユーザー数を伸ばしたり、コンバージョンを上げたり、コストかけずにユーザーがアクティブになる仕組みをつくったりなどグロースハック的な視点でサービス全体をデザインできるデザイナーになりたいなと思ったことがきっかけでした。
グロースハックとは、ユーザーから得た製品やサービスについてのデータを分析し、できるだけ費用をかけずに改善してマーケティングの課題を解決してく手法です。
筆者実は大学を中退しており、 IT業界にいる人間にも関わらずこれといったスキルといったらダンスぐらいしかありませんでした。
もともと小学校から建築家を目指しており、建築学科を選んだのですが、
・建築業界からIT業界へと熱が移った
・大学教育に対する疑問
・周りの友達の影響
といった理由から、学校へ行くことがバカバカしく思えてくるようになり、
中退を決意しました。
もちろん休学や転部、編入、専門学校に入学など一通り考えた上での決断でした。
(どうにかなるだろうという根拠のない自信もあったからかもしれません)
中退してからスタートアップを2社経験、約2年ほど働いていく中で今まで様々な経験をしていきましたが、
このまま誰でもできるようなことばっかりやっててはヤバい、
何か専門性やスキルを身につけなければ成長はないなと危機感のようなものを感じて、
デザイナーになろうという発想に至りました。
(物心ついた頃から絵や漫画を描いたり、工作をつくったりなんかが好きで得意だったからという自分のルーツからデザイナーが向いているのではないかという考えもありました)
3、自分のやりたいことを実現できるイメージができたから
自分の直近でのやりたいことはダンサー向けのWebサービスをつくること。
自分自身8年間ダンスをやってきた体験からダンサー業界には非常に多くの課題があります。
例えば、
・ダンススタジオの予約システムがめちゃくちゃ面倒。空いているスタジオを見つけ出すのにかなり手間がかかる。支払いも基本現金か振込しかない。そしてスタジオ代高い。
解決策:スペイシーのダンススタジオ版?
・ダンスやりたいけど、初心者が気軽に学べる環境がない。近くにダンススタジオがない。
解決策:Progateのダンサー版?or 初心者が簡単にダンスが学べる動画メディア?
・外で気軽に踊れる場所がほとんどない。あっても大音量で音が流せない。
解決策:サブスクリプションモデルのダンススタジオ?国に対してストリートダンス文化がもたらす国益についての訴え、かつての宮下公園のような場所をつくってもらう?
・チケットノルマで基本チケット余る。ノルマ制じゃないと主催者は儲からない。
解決策:クラウドファンディング?ダンスイベントの新しいビジネスモデルを考える?
などなど。※あくまで自身の体験から個人的に課題だと感じていること
特に「ダンサーの社会的地位が低い」ということも業界で叫ばれている課題です。
デザインスキルを身につけることで、とにかく自分のアイデアを形にでき、プロトタイプをつくることができます。
またできることを増やすことでやりたいことが実現できるようになってくるし、
最初の一歩を踏み出せるスキルを持っていることは非常に大事なんじゃないかなと。
そして10年後か20年後かは分かりませんが、将来的には世界で活躍できるグローバル人材になっていたいなというのもあって、デザインスキルがあれば場所に囚われない働き方をすることができます。
世界中を飛び回り、文化や価値観の異なる様々な人種の人たちと一緒に働くことは自分の人生をより豊かにしてくれるものじゃないかなあと。
(そしておそらくですが、その頃には通訳機や翻訳サービスが劇的に向上しているので言語の障壁も低くなっているはず!)
0から出発し、未知なるデザインの世界へ
次回【後編】では
なぜデジハリを選んだか?スキル0で未経験のダンサーがどうやってデザイナーに転職したのか?を中心に書いていこうと思います。