イスラム国とは何か
日本でもかなり認知されてくるようになってきた「イスラム国」の存在
遠い島国であり、特定の宗教を持たずして政治に関心の薄い多くの日本人は自分ごとだとは思わない人が多くいる中、世界各地でのイスラム過激派によるテロや、日本人殺害などによるイスラム国の脅威がメディアを介して伝わってくるようになり、イスラム国に関する書籍も目立ってくるようになってきた
日本でそういった関心が高まっていく中、憲法改正や集団的自衛権の行使により、テロや戦争に関してますます「見て見ぬふり」ができない状況となった
ところでなぜブログで急にイスラム国について取り上げたかというと学校の図書館で借りてきたこの一冊があっくんの頭にかなりの影響を与えたからである
この一冊だけでは複雑なイスラム問題に関しては完全に理解することはできないが、今何が世界で起きていて、何が問題なのか、イスラム国の目的とはなんなのかなどというものが実際に現地へ行ってきた常岡さんによる取材や経験をもとにインタビュー形式で語られている
特に印象が残った点は
・イスラム国は軍隊としては全く強くない、むしろ弱い
・イスラム国は奴隷制を復活させた
・インターネットによるイスラム国のリクルート活動は各国のイスラム支持者によるもの
・イスラム国はもともと反米ではなかった
・米国自身が反米テロリストを製造している
・イスラム国の撲滅は不可能
など
自分が知らなかったことばかりで、この本のおかげで多くの「正しい事実」を知ることができた
一つ確信が持てたことは
メディアが伝える事実と実際に起こっている事実とは違うということだ
そしてネットやSNSによる情報もでたらめばっかであるということ
やはり現地で実際に見聞きした人の情報が一番信憑性も高く説得力もある
自分はテレビはほとんど見ないが、イスラム教であるトルクメニスタン人の友達も話していた
「メディアは決して信用してはならない」
本書の聞き手である高世氏は最後に
「私たちにとって、中東はじめイスラム世界の動向を正確に知ることが、今ほど求められるときはない」
と述べていた
この情報に溢れたネット社会において、正しい事実を正しく認識できる力が最も必要なのかもしれない
ただし一番怖いのは「知らない」ということである
無知ほど残酷なことはないのだから
イスラム国に関しての正しい事実と何が本当に大事なのかというのを教えてくれた一冊であった
今だからこそ読んで欲しい
ちなみに今までに読んでいた本で自分の思想にかなり影響を与えた一冊があるので紹介したい
とにかく内容が衝撃的であると同時に、辺見さんの文章の表現力があまりにも素晴らしく、まるで自分がそこにいるかのような錯覚に陥った
これに関してはこの商品を含むブログが161件もあるということで自分が語る必要もないだろう
これも読む価値が大いにあるのでオススメだ
最近いろんな本を読むうちに自分の価値観がどんどん変わっていく感覚がしてきて、ちょっとやばいなと思ってるあっくんからの投稿でした